
ちょうど一年くらい前の話だけど俺は派遣社員を辞めて絶望に暮れていた時期がある。
当時は将来の不安、無職で貯金が減っていく恐怖で気が狂っていた。
そして親などに、こうなったのはお前のせいだと。毎日人生の不遇を訴えていた。
あの頃は精神性が幼児並に退化していた為、親について回っては愚痴を吐いていた。
今日はその時のことを書きたいと思う。
障害者雇用を目指すことになった
親と色々相談したところ、障害者手帳を取って障害者として働けばいいという提案が出たのだ。
たしかに俺はADHDという注意欠陥の発達障害を持っており、それによって凡ミスや事故を起こして職場を転々としてきた。
このADHDの兆候は幼少期の頃から出ており、自分が周りより少しおかしいという自覚はかなりあった。
注意散漫で気を抜くと変な行動を取っていることがあり、友達にもよくそれを指摘されていた。
障害者手帳を取れば障害者枠で就職出来るということでその線で話を進めていったのだ。
企業というのは障害者を数人雇わなければならないので、障害者枠で入ったら安定するらしい。
ならば不安定な派遣で働くよりも長期的に見れば障害者雇用の方が良いのではないかということで目指すことになった。
ハロワに支援員を呼んで親と面会
障害者枠での就職を目指すという話になってハロワや自宅に支援員などを呼んで面会をした。
市のお偉いさんみたいな人も来て思った以上に事が重大に動き始めていた。
ハロワの二階の一室に案内されて3人くらいの支援員と母親と俺(28歳)で面会。
クソ情けなかった。
支援員はほとんど母親としか話していなかったし、障害者のヤバいやつという偏見で見られているような気がした。
まあ支援員も理解はあるだろうからそんな目では見ていないと思うけども
同じ底辺でも障害者として見られるか健常者なのかで雲泥の差だ。
まあ情けないとか恥ずかしいという感情を持っていた時点で当時の方がまともだったと思う。
精神科で障害者手帳の習得を目指す
その後、障害者手帳の習得を目指して精神科に母親に車で連れて行って貰った。
当時の俺は社会不安障害で精神が憔悴しきっていたので、保護者同伴でないと外出できなかったのだ。
病的な社会不安障害で、基本的に外に一歩も出ることが出来なかったし、周りの人間のほとんどが敵に見えた。
発達障害+社会不安障害という最悪の組み合わせで身動きが取れず精神科にお世話になった。
精神科では色々話を聴いて貰って、社会不安を抑える薬を貰った。
飲めば、精神が高揚し無敵感が出て小さなことが気にならなくなるのだ。
この抗不安薬は後々、派遣の仕事で活躍した。
精神科には数回通ったけど、ADHDの診断テストの段階まではいかず、放置している状態だ。
就労移行A型作業所に通う

精神科に通ってはいたもののずっと無職で居るわけにもいかないから俺は就労移行と呼ばれる障害者の作業所に通った。
そこでは、中卒や養護学校出身でそのまま作業所に就職した その道のプロばかりが集まっていた。
俺は地元の有名進学校を出ているので、障害者レベルまで落ちてしまったのか。。と酷く落ち込んだ。
俺がそこそこに文章を書けるのは学生時代に学問の素養を積んだからである。
作業所ではラジオ体操ランニングをした後、ボロい建屋で組み立てなどの簡単な作業をやった。
俺は体験で入ったから無給で働いたんだけど、
その作業所で働いている障がい者は100円にも満たない時給で働いて障害者雇用を目指している。
確か月給は2万くらいだったと思う。
一応賃金は貰えるけど、あくまで作業所なので、最低賃金を余裕で下回る。
なんか東京出身の元ホストと仲良くなって色々と内情を聴かせて貰った。
そいつは手帳持ちだけど、だいぶまともだったしLINEくらい交換しておけば良かったな。
就労移行は障がい者を超低賃金で雇って職員が偉そうにコキ使うという現実があった。
この障害者就労移行所での出来事は個別で記事を書いています。
派遣で社会復帰したが・・・
そんな環境で体験で一週間働いた俺は、再び労働者としての自信を取り戻してきて即刻派遣社員の仕事に応募した。
その作業所に本格的に入所するという選択肢もあったけど、就労まで二年は掛かるらしいしやはり障害者として生きていく覚悟が出来なかったのだ。
こんなところに長く居てはならないと思った。
派遣の仕事はすぐに決まって再び健常者として働き出したが、その工場は3週間程度で辞めた。
仕事で凡ミスを連発し、複雑なタスクを覚えることが出来なかった。
自分では出来ていると思っていたんだけど、全然出来ていなかったらしい。
派遣の仕事もピンキリだけど、その中でもシール貼りなどの超単調作業でないと俺は務まらないことが分かった。
やっぱり働くのはダメだな。。
障害者雇用を目指すにしても、手帳を取ったり面会したり色々大変だと言うことがわかった。
結局障害者手帳を貰うところまでは行っていないけど、現在は働く気はないから必要ない。